雑感20181107

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技術季報vol.4読んだ

というわけで技術書典の公式カタログ、「技術季報」のvol.4(2018FALL)を読んだので所感など。

gijutsukiho


公式情報:

入手方法

  • 日時
    • 技術書典5 2018.10.08(mon) サンシャインシティ文化会館 展示ホールD
  • 場所
    • 運営ブース
  • 価格
    • 1,000円

目次

  • 技術書典5 カタログ
    • 開催挨拶
    • 来場者向け注意事項
    • サークルマップ
    • サークル索引
    • サークル一覧
    • 協賛企業一覧
  • 技術書典レポート
    • 技術書典4実施レポート
    • 技術書典のサークル自動配置
    • 運営の裏側 ver.4
    • 日常マンガ
  • 特別寄稿
    • Effective肉叩き by 肉と鍋
    • 「技術書典」をはじめよう by mochikoAsTech
    • 奥深きrsyncの世界 by わかめそば
    • キャラ絵の要件定義を考える by osakana.factory
  • Special Thanks

技術季報 vol.4 (公式サイトより)



以下、”技術書典5 カタログ”、”技術書典レポート”、”特別寄稿”の3つについてざっくり感想をまとめてみます。

技術書典5 カタログ

私事ながら、今回が初めての技術書典参加ということで、”記念に”という気持ちで購入した本書。

公式ブログによると早い段階で完売してしまったそうで、今となってみれば購入できてラッキーでした。

さてその内容を読んで見ると、まずは冒頭、カタログ部分は技術書典開催にあたっての当日の注意事項など。

開催挨拶によれば、開催に際しては毎回申し込み殺到で申込数も毎回最高記録を更新中、今回は5回目の開催にして500超の申し込み、470のサークル出展ということで、その勢いのほどが伺えます。

注意事項は大体どれも他のイベントなどで見慣れたものが多いですが、中には「コスプレは可能ですが更衣室の用意はありません。またトイレでの更衣もご遠慮ください」なんてのもありました。(実際、会場内でコスプレしてる方も少し見かけましたが、基本的に出展サークルの方がやっていることが多かったように思います。というか参加者側でコスプレしてた人いるのかな…)

その他、マップや索引などは当日その場で利用するものというよりは、あとで振り返ってみて「そういえばこんなサークルあったな」「こんな本買ったな」という思い出振り返りの用向きが強い気がします。

実際、当日サークルまわるにあたっては公式サイトで公開されているサークルリストサークルチェックリストを利用していました。(場所も表示されるので便利!)

技術書典レポート

前回の技術書典4について、数字や取り組みが紹介されていました。

技術書典4は延べ参加者数が6380人、その前の第三回技術書典の参加者数が3100人ということで約2倍の参加があったそうです。

他にもサークル単位の平均持ち込み部数は208部、平均頒布部数は168部、完売率は78.3%とのことでした。

技術書典開催後のサークルへのアンケートでは一般参加者とのコミュニケーションが十分に取れたか(話す時間があったか)問うものがあり、前回第三回から悪化していたということですが、今回の第五回に参加した感想としては更に悪くなってるかもな、と感じました。(自分自身、混んでいてほとんどサークルスタッフと話せなかった)

このあたりは今回会場を拡大したにも関わらず入場制限がかかったり会場もごった煮状態で混雑していたということで、運営側の想定以上にイベント規模が拡大していっているのが見て取れます。

(もっとも、入場制限がかかったのは開催直後の数時間だけということで、当日夕方くらいにはもう少し落ち着いてサークルスタッフと参加者がコミュニケーションを取る余裕があったかもしれません。私は買い物を済ませると早々に退散してしまったのでわからない)

また、”運営の裏側 ver.4”では、技術書典5で技術季報 vol.4が頒布される所以(なぜ数字がひとつずれているのか)についても言及されています。

“技術季報は技術書典2から導入されたカタログを兼任した技術情報誌です。(中略)導入の経緯からも技術書典4のときに技術季報3が発刊されており、どうしても追いつけません。”

これについては運営にて以下のようなアイディアでナンバリングを追いつかせる方法を思案しているそうです。

  1. 6ヶ月に1冊の刊行ペースを一瞬だけ頑張って3ヶ月に1冊だす
  2. 技術書典のナンバリングを5.5など小数点を使って意図的にずらす
  3. 超技術書典をもう一回やって(超技術書典はナンバリングが2になるはずなので)そこで追いつく
  4. 任意のタイミングで技術季報++してコッソリ追いつく

特別寄稿

今回特別寄稿は4本、肉を柔らかくするために肉を叩くという行為について真面目に検証した「Effective肉叩き」をはじめとして、どれも興味深く読ませていただいたんですが、個人的にはLinuxのファイル同期に関するコマンド”rsync“について紹介している「奥深きrsyncの世界」がとても有難かったです。

LinuxをはじめMacでもWindowsでも、コマンドの類いは基本的に”必要に迫られる→調べる→目的のコマンドに行き当たる”という具合に知識が広がるケースが多く、自分で日々課題意識を持って取り組んでいないとなかなか世界が広がっていきません。

そんな中でこのようにたまたま手にとった本から思いもよらぬ便利なコマンドを知ったりすると、それはそれはとても嬉しい気持ちになるものです。

rsyncコマンドはLinux系OSで利用でき、特定のディレクトリ/ファイルを別のディレクトリ等に同期するコマンドということで、scpのようにssh越しにも実行できるのでcronと組み合わせてバックアップファイルを同期したりするような使い方があるようです。

一方のファイルを削除した際の同期元/先のファイル管理も指定できるようなので、実際使い勝手はかなり良さそうです。

本書ではそれを応用したAndroidのファイルバックアップなども紹介されていました。

私の場合、分散SNSマストドンの界隈で、日次cronなどでDB(postgresql)のダンプをとってAWS/S3などに格納する、といった使い方を見かけていたのですが、今回その仕組みについて知ることができて良かったです。

ぜひ自分のMastodonインスタンスのバックアップでも利用していきたいと思います。

まとめ

公式カタログ1000円というのを安いとみるか高いとみるかは人それぞれですが、個人的には妥当な価格だと思いますし、買ってよかったなと思っています。(嬉しい出会いもありましたしね。)

内容もそうですが、ちゃんと装丁されてますし、なにより自分の記念や運営へのお布施という意味も込めて。笑。。

私は次回の技術書典もぜひ参加したいと思っていますが、そのときにもまた技術季報を買おうと思います。

次回どれくらい頒布数を用意してくれるのかわかりませんが、今回完売の報もあって次回はさらに需要も増えるんじゃないかと想像します。

次回参加の方、技術季報をお求めの方は早めに会場に足を運んで購入されることをおすすめします!


ではでは。